先日、京都の妙心寺にある東林院で「小豆粥で初春を祝う会」に行ってきました。
小豆粥は餅粥とも言われ、七草粥と同じように新年に食すると一年間の邪気を払い万病を除くと言い伝えられています。
福茶と(祝菓子)和菓子
まずは書院で沙羅双樹のお庭を眺めながら福茶と(祝菓子)和菓子を頂きます。
禅寺という厳粛な場所のせいか、背筋もピンと伸びます。和菓子を頂くと、お粥の準備ができるまで暫く待ちます。
日向ぼっこ
寒い日でしたが、縁側に腰掛け日向ぼっこをしながら、お庭を眺めるのはとても気持ちのよいものでした。
名前が呼ばれると場所を移動します。
赤い実をつけた千両のお庭を通り別室へ。
小豆粥
お膳には焼餅の入った小豆粥、丸大根とお揚げを炊いたん、黒豆、ぬた和え、お漬物と珍しかったのがじゃばら昆布を挙げたものが並んでいました。
頂く前にお寺の方から「食事五観文」という食事に対する心掛けと作法についてお話を聞きます。
自然の恵みを忘れず、感謝して頂きましょうということですね。
さば(生飯)の儀式
自分たちのお椀から少しだけ(お米7粒ほど)をさばの器に取り分けます。
すべての生き物に恵みを施すという意味で、お庭にくる小鳥たちのために分け与えます。
この儀式を行うことで、平和な気持ちになり、自然との繋がりを感じます。
厳かでもあり、温かみのあるお禅寺で頂くお食事は、とてもありがたく、気持ちの良いものでした。