英語環境に入れば英語が話せる様になるというのは大間違い
お客様をカウンセリングしていると、「英語環境にこどもを入れれば、こどもは吸収が早いので、すぐに英語が話せる様になるはず。」と考えていらっしゃる方がいらっしゃいます。
半年〜1年以上の単位の時間で考えられるならまだしも、1~2ヶ月の滞在でゼロ状態から英語が話せる様になる事は決してありません。
むしろ、意思疎通が出来ないストレスから、経験がトラウマ化し、英語嫌い、外国人嫌いが醸成される可能性すらあります。
吸収が早いこどもだからこそ、段階を踏んだプロセスが必要になります。
ネイティブが言葉を覚えるプロセス
こどもの英語力の育て方を考える際に、まずは幼児が言葉を覚えるプロセスを見てみますよう。
幼児は以下のプロセスを経て、言葉を身に付けます。
- 音を繰り返し聞く
- 聞いた音をマネして発声する
インプット>蓄積>アウトプットというプロセスを必ず経る事になります。
したがって、子どもの英語力を育てる為には、まずはヒアリングから始める必要があります。
こどもの英語力はまずヒアリングから
脳内にウェルニッケ野と呼ばれる、言語をどる部分があります。
研究によると、約600時間ネイティブが話すのを聞き続けると、このウェルニッケ野にその言語を専門に処理する「言葉の引き出し」が作成されるそうです。
600時間というと、毎日2時間で約10ヶ月間のヒアリングを経て、はじめてその言語を話すのに必要なベースが作成されるという事です。
英会話レッスンだけでは足りない
週に1回1時間の英会話レッスンに行っているだけでは、600時間に達するまで12年間かかる事になります。なかなか英語が身に付かない訳です。
英会話レッスンに加えて、家庭でヒアリングの機会をいかに増やすかが、子どもが英語が理解出来るかどうかの境目になります。
それでは、1−2年でこどもが英語を話せる様にする為には、具体的にどうすればいいのでしょうか?
毎日の習慣化
こどもが英語を聞く機会をいかに増やすかという視点から、以下のような取り組みを習慣化させる必要があります。
- テレビやビデオは全て英語で見る
- 英語の歌を聞き、唄う
- 英語でゲームをする
- オーディオブックや英語の絵本の読み聞かをする
- 両親の語りかけは全て英語にする
両親が一緒になって、子どもの環境作りをしてあげる必要があります。